2015-01-01から1年間の記事一覧

ニーチェ主義者が切る~今あえて考えてみる安保法案~

前回の続きだ。 安保法の問題を自分なりに考えてみる。何が問題だったのだろう。 さて、よく学者や識者が安全保障今回の件で「立憲主義に反する」とか、「法案は違憲である」とかそういう主張をする。それに対して「中国の脅威が迫っているのに何を寝ぼけた…

今だから改めて考える、安保法制の問題点

色々あり、ついついブログを後回しにしてしまい申し訳ないです。 もう少しちゃんと取り組まねば・・・ さて早速安保法制の問題点を少し考えてみたいと思います。現在中国とアメリカが人工島を巡り火花を散らしていますが、その内日本もあの辺りを航行する事…

原発の問題点 ~ニーチェ主義者が考える原発行政の闇~⑤私の提案、まとめ

結局原発は・・・そして私の案 今まで書いた通り、原発のコストパフォーマンス性は私たちが思っているほどではない。はっきり言って疑わしい。要の発電力におけるコストパフォーマンスも期待外れだ。これは自分で調べれば分かる事なので書かないが、それより…

原発問題によせて④ ニーチェ主義者が切る!~原発問題の本当に恐ろしいところ~

原発は本当にコストダウンにつながるか 一般論としてよく言われるのが、原発はコストパフォーマンスが良く、安全に運用すればもっとも有用な電源となりうるという論理だ。とりあえず核のゴミの問題や実際のコストパフォーマンスのレベルが高いか低いかは置い…

原発問題に寄せて④ ニーチェ主義者が切る! 原発のコストダウンは本当か? 

原発は本当にコストダウンにつながるか 一般論としてよく言われるのが、原発はコストパフォーマンスが良く、安全に運用すればもっとも有用な電源となりうるという論理だ。とりあえず核のゴミの問題や実際のコストパフォーマンスのレベルが高いか低いかは置い…

原発問題を割と今までになさそうな見方で見る3~国益とは何か?

前回はベンサムの考え方をヒントにして原発政策のゴールを考えてみた。そしてそのためには現状をしっかり理解する事が必要だという事も書いた。今日はその現状を新聞が伝えない様な、少し違った切り口で物事をみていきたい。それは国益とは何かと言う事だ。 …

原発問題をニーチェ主義者が見ると2 功利論(ベンサム)を使って

功利論を使って原発問題を語ってみたい 功利論とは何?(主にベンサム) 功利論について説明しよう。功利論は良く利己的で自分の自分の幸せの為であれば他人を犠牲にしていいというイメージで語られる。またベンサムの有名な概念である「最大多数の最大幸福…

2 原発問題をニーチェ主義者が見ると

一週間ぶりのブログになってしまったが、書いていきたい。 よくありそうな議論の流れを上げてみると、主に原発推進派はコストが安い事(費用対効果が高い事)や環境汚染が無い事(二酸化炭素排出しない)、燃料供給の安定性、技術力の高さを生かして商品化で…

原発問題に寄せて~原発問題をちょっと違う角度から見てみる 1

今まで長々とニーチェの哲学について語ってきたが、これからは哲学的な姿勢を崩さず、自分の頭で考えてみるとある現象について社会の常識と違った見方ができる事をおみせしたい。さて、原発における諸問題を整理してみたい。 ①反原発派vs原発推進派 それぞ…

ニーチェしめくくり

少し私事で色々あって、期間が空いてしまいましたが、最後に少し付け加えます。 ニーチェに言わせれば、多くの道徳的な価値観は人間の生の発展を否定する事で成り立っていた。(今までキリスト教やその他の宗教、道徳などがいかにルサンチマンに基づいたもの…

ニーチェ、まとめ②道徳批判、永劫回帰

道徳批判 前回はキリスト教が奴隷道徳に基づくものだとニーチェが否定したところまで言及できた。そしてそれはニーチェに言わせれば道徳もそうだという。それは人が道徳を規定する際、ルサンチマンに基づいて規定するからである。結局道徳を制定するのは自分…

ニーチェまとめ①ニヒリズムからキリスト教批判まで

今まで20回くらいに分けてニーチェと関係がある様な事を羅列してきた。しかし、長くなったのと、結構話がそれた所があったと思うので、このあたりで少しまとめたい。 ① ニヒリズムについて ② キリスト教批判 ③ 道徳批判(従来の価値の転倒) ④ 従来の価値…

ニーチェの永劫回帰について

ニーチェを理解するうえでもう一つ重要なのはこの永劫回帰という思想である。前回もさらっと言った様にニーチェはキリスト教を奴隷道徳の価値観を持つ宗教として批判した。そして今まで言った様な奴隷道徳に基づき行動する世界観ではない世界観を提示した。…

ルサンチマンと非道徳者 

さて、私は今まで道徳違反で社会から批判や中傷を受けた人を擁護してきた。だが、これはある意味で絶対的に正しい事など無い事を意味する事でもある。つまり彼らがした事は絶対的な誤りではないのである。例えば不倫や非道徳な事をした彼女たちは道徳という…

ルサンチマンとAV女優

さて、前回は矢口真理さんへの批判は奴隷道徳に基づいてはないか、という様な話をした。最後の例としてAV女優への偏見も実はこうした奴隷道徳に基づくものではないか、と思うのである。 そもそもこれまでの話で、性的に魅力のある女はその事実のみで種の保…

ルサンチマンと矢口真理と奴隷道徳

前回はネットを騒がせた36歳の女性の話を通してルサンチマンの話をした。今回はその続きで矢口真理さんが巻き起こした騒動についても関連があるので説明する。 矢口さんを批判する物は果たして奴隷道徳に基づいて批判を行っていないか省みる必要がある。 …

2-4  ルサンチマンとビッチな女と貴族道徳

先日はルサンチマンがどんな形で実際の社会に表れているかを学歴社会を用いて説明した。今度は貴族道徳を持つ人間がいかに叩かれるかという事を実際の例に基づいて説明したい。先日あるニュースが大きく話題なった。それはある音楽フェスに参加した女性がな…

ニーチェ2-3後編 ルサンチマンと学歴社会

前回は学歴至上主義がルサンチマン話に基づく話をした。しかしそもそも学歴社会そのものに対して拒否反応をする人間もいる。私はこれを反学歴社会主義と呼ぶ。これもまたルサンチマンの構図に似ている。ルサンチマンに則って作られた学歴至上社会へのカウン…

ニーチェ2-3 前篇 ルサンチマンと学歴社会

さて、前回はニーチェのキリスト教批判を通してルサンチマンとは何か、を説明した。だが、この構図は何もキリスト教だけに当てはまるわけではなく、現実世界の至るところにこの構図はある。 そこで何か題材は何か無いかと考えていたところ実は学歴社会も実は…

2-2 ニーチェが展開したキリスト教批判の過程におけるルサンチマンの構図

ニーチェはキリスト教の批判をする 前回はルサンチマンについて説明した。簡単に言えば自分が出来ない事、劣っている事を正当化し、本来的に強い物を否定し、価値を転倒させる事だった。(ただこれだけでは誤解を招く可能性があるので簡単に結論を出さず、ゆ…

ニーチェ2-1 ルサンチマンについて

さて、今まではニーチェの認識論という実はマイナーなところの議論を延々とやってきた。だが、ニーチェを語る際あまり出てこない部分だと思うので、一応触れておく必要があると思い長々説明した。今回からは「ルサンチマン」というとてもポピュラーな言葉に…

1-6ニーチェの認識論 木村拓哉さんを使って遠近法を説明

遠近法と相対主義 木村拓哉さんを使ってニーチェを解説 さて今回はニーチェとその他の相対主義者の考え方、見え方の違いを説明しよう。ざっくり言うと同じ物を見るときでも人間は全く同じ様に見えてはいない。それは人の条件によって見え方が違うからだ。だ…

ニーチェ認識論1-5 実証主義のリスク

前回は実証主義のリスクを説明した。一つ目は実証主義は形而上学や芸術、美についての事柄を説明する事が難しいという内容だった。しかしそのほかにも帰納主義的に導き出された理論が絶対的正しい事を証明できないというリスクの話もした。 例えば昔はキリス…

ニーチェの認識論1-4 実証主義の弱点 福士蒼汰さんと海老蔵さん

ニーチェが実証主義を否定した直接の動機は自分に分からない。だが、彼はキリスト教の絶対性の低下により現れたニヒリズムに対して、こうした価値観に代わる新たな価値観を生み出したかったのは事実だ。そしてそれは永劫回帰という世界観である。この思想は…

ニーチェの認識論1-3 実証主義と相対主義

今回はニーチェが批判した実証主義(主客合一)という物について前回の内容を含めて説明したい。前回、私は絶対的にいい音楽なんて無いと説明した。曲が良いか悪いかは人によるからという事だった。(ただ、実はこれは相対主義的な考え方であり、ニーチェは…

ニーチェの認識論1-2 やや長いです。音楽でニーチェを説明

さて前回はニーチェの認識論を鉛筆で以て説明した。この考え方は難しいので(自分にとってですが)もう一個例を挙げる事で皆さんが帰納法的に理解できるようにしたい。今回は音楽である。 突然だが、皆さんはAKBの音楽って好きだろうか?ご存じAKBはと…

第一章 ニーチェの認識論 1-1

結論からいっておくとニーチェは物事を認識する事とは実は主体(自分)の欲求(有用性)に基づいた一つの価値の解釈の仕方でしかないのではないかと定義した。この話は凄く難しいので具体例をいくつかあげるので、帰納法的に理解してもらいたい。 例えばあな…

これからしばらくニーチェについて語っていきます

私はこれから少しでもニーチェの理解者が増える事を願う意味でも、ニーチェの考え方を自分で整理する為にも、なるべくわかりやすい様に一つの日記を1000文字前後で書いていきたい。 第一章・ニーチェの認識論(本質なんてあるの?僕らはどうやって物事を…

なぜニーチェ?

私がニーチェの思想を知るきっかけとなったのは、とある公務員の講座でいわゆる実存主義五人衆(キルケゴール、ハイデガー、ヤスパース、ニーチェ、サルトル)についての授業だった。もともとあまり哲学には興味は無かったのだが、その中で「神は死んだ」と…

初めてのブログ

こんにちは! 本日をもってブログをはじめていきます。管理人のshirotaskinzです。 Shiroで覚えていただければ。と思います。では私の自己紹介したいと思います。 好きなもの 哲学 音楽鑑賞 音楽制作 コント書き 寝る事 ナルト(漫画) 好きな哲学者 ニーチ…