原発問題に寄せて~原発問題をちょっと違う角度から見てみる 1

今まで長々とニーチェの哲学について語ってきたが、これからは哲学的な姿勢を崩さず、自分の頭で考えてみるとある現象について社会の常識と違った見方ができる事をおみせしたい。さて、原発における諸問題を整理してみたい。

 ①反原発派vs原発推進派 それぞれの言い分を軽く整理

 ②私が考えうる国としての決断方法~ミルやベンサムの論を借りて~

 ③原発推進派の矛盾~国益という甘い言葉

 ④私の提言

 ⑤原発問題の根幹~国益とは誰の益?~

 ⑥まとめ

こんな具合で展開していきたい。

では次回からこの原子力問題に対して私なりの意見を書いていきたい。ちなみ結論から言っておくと私は原子力推進派でもないが、反対派でもない。私は原子力発電は多様なエネルギー源の確保という観点からのみ賛成である。原発のデメリットは数多いが、この多様なエネルギー源の確保することは数多くのデメリットに匹敵するほどの価値がある。ちなみに安全性だとか、コストが安いだとか(結果的に発電量が多くなるから)、様々なメリットが言われるがそれは事故が起きないと仮定した場合である。現に実際に起きた時にとんでもないコストを引き起こすし、良く言われるメリットは全くもって詭弁である。推進派は安全性を高めればいいというが、しかし私はここにこそ原発問題の根幹があるようにしか思えない。100%の安全はありえない事が一番の問題なのである。事故が起こらなくても。

ともかくこれからしばらく原子力発電を多角的にみた時にこういう見方もあるという事を提示できればと思う。これはセンセーショナルな反対論ではなく、しかも推進派の宣伝でもない。ニーチェ主義者である私の斬新な発想にご期待あれ?